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中小企業診断士は養成課程修了で取得可能【コスパ最強】

診断士の養成課程を知りたい!
養成課程から診断士登録した人の評価って実際どうなの?
2次試験を受験することとの違いが知りたい!

この記事では、診断士の1次試験を合格後に養成課程に進むことで診断士登録する方法について解説します。

目次

中小企業診断士は養成課程修了で取得可能

養成課程とは?

中小企業診断士1次試験に合格した人を対象に、事例に基づく演習・企業診断実習を通じて中小企業診断士の登録を行うものです。

診断士の登録には2種類の申請方法があります。

①2次試験を合格した後、実務補習を受けて登録する
②養成課程を修了して登録する

養成課程を選択する人は確率と時間と実践を優先する

養成課程では、1次試験を合格後に中小企業大学校や、社会人大学院に通うことで修了することができれば診断士登録ができます。

2次試験の勉強をせずに、確実に診断士の登録を目指す人や、2次試験に1度不合格になり、登録までにさらに1年かかってしまうことを避けて養成課程を選択される人がいます。

さらに、養成課程では多くのカリキュラムが「理論」と「実践」に基づいており、実践では、通常2次試験合格後に実務補習で行う企業診断を5回実施します。
また、毎回の診断も10日以上かけて実施するため、じっくりと診断業務を行うため実践に即した経験を得られます。

 10月の2次試験不合格の場合、1年後に再試験になりますが、養成課程は4月開始で半年間のカリキュラム等もあります。

ぴよきち

次の試験日にはすでに診断士登録が完了できます。

養成課程出身診断士の評価

中小企業診断士同士の会話の中で、何年度の合格者であるとか、実務補習をどの先生に受けたかという話になりますが、その際に養成課程出身と聞くと場の空気が変わることがありました。

私は20代で受験していたので、費用もかけられなかったので養成課程を活用することがなかったので調べることもしていませんでした。

知識がないため、楽をした人だという印象を持ってしまいましたが、よくよく調べてみると養成課程ではより実践に近い経験を得られるので非常に良いコースだと感じています。

診断士登録直後の自己紹介の際には気になりますが、活動をする中ではどの方法で診断士になったのかを気にする人はいません。

それよりも診断業務ができる人なのか、社会人としての仕事のスキルがある人なのか、という観点でしか見ないので、実力があれば何の問題もありません。

「2次試験+実務補習」と「養成課程」で得られるスキルの違いは「現場感」

2次試験+実務補習も、養成課程もどちらも、以下のスキルを習得します。

・戦略的思考
・コミュニケーション能力
・現場感覚
・プロ意識

戦略的思考は、2次試験がそのまま思考を鍛えることになります。

コミュニケーション能力は口述試験と、実務補習での企業ヒアリングと提言により実践します。

現場感覚は実務補習で企業訪問しますが、養成課程のように工場見学、従業員へのヒアリング、詳細なデータの分析等までは行えませんので、養成課程で得られる「現場感」というのは貴重です。

プロ意識は実務補習をする中で得られますが、講義という意味では学びませんので、実務補習を受講するだけでは学びが少ない人もいるでしょう。

スクロールできます
スキル2次試験&実務補習養成課程
戦略的思考
コミュニケーション能力
現場感
プロ意識

これらの点から、養成課程では、診断士に必要なスキルを総合的に理論及び実践を通して身に付けることができることに加えて、実務補習よりも現場に触れる機会が多いという点で、「現場感」が有意となります。

高い費用を支払ってでも貴重な経験が得られるでしょう。

MBAを取得できる

養成課程は経営大学院の修了となりますので、MBAを取得することになります。
中小企業診断士かつMBAホルダーになれるということです。

MBAとは、Master of Business Administrationの略で、日本語では経営学修士号と言われます。

養成課程のカリキュラム例

内容前期(3か月)後期(3か月)
演習助言能力
経営機能別マネジメント
経営戦略 等
合計246時間以上
創業、ベンチャー
経営革新
総合戦略 等
合計84時間以上
実習流通業 経営診断実習
製造業 経営診断実習
合計120時間以上
戦略策定 実習Ⅰ
戦略策定 実習Ⅱ
戦略総合 実習
合計192時間以上
養成課程の流れ 中小企業大学校HPを参考に作成

6か月コースで演習と実習を並行して実施されます。
前期は演習中心で、後期は実習中心で構成されています。

養成課程を実施している学校

養成課程、及び登録養成課程を開講している学校は次の通りです。
近くにある学校を確認してみましょう。

養成課程実施機関

実施機関電話番号
独立行政法人中小企業基盤整備機構中小企業大学校東京校042-565-1270
養成課程実施機関

登録養成課程実施機関

実施機関電話番号
法政大学03-3264-4341
公益財団法人日本生産性本部03-3409-1129
株式会社日本マンパワー03-5294-5040
栗本学園(名古屋商科大学)052-203-8111
一般社団法人中部産業連盟052-931-5123
東海学園0561-36-5555
東洋大学03-3945-7250
千葉学園(千葉商科大学)047-373-9755
兵庫県立大学078-794-5209
城西大学03-6238-1050
一般社団法人福岡県中小企業診断士協会092-710-7790
札幌商工会議所011-261-6515
日本工業大学03-3511-7591
登録養成課程実施学校一覧

教育訓練給付制度を活用して費用負担を減らす

各学校のホームページを見ると費用が高いと思った人も多いと思います。

養成課程では「教育訓練給付制度」を活用できます。
少しでも費用の負担を減らしたい人はぜひ活用しましょう。

一般は20万円、専門実習に選ばれているコースだと48万円以上返ってきます。

私も中小企業診断士を取得後に社会人大学院を修了していますが、その際に教育訓練給付制度を活用して家計の負担を減らすことができました。

ぴよきち

書類を集めて申請する手間はありますがやるだけの価値はあります。

教育訓練給付制度を利用したい人はこちら

養成課程に入るための試験は必要

大学ごとに、募集人数に定員があります。
お金を払えば確実に入学できるわけではないので注意が必要です。

入試には、次の審査があります。

①書類審査
②面接審査

書類審査

書類審査は、履歴書や申込書があります。
形式的な審査となりますが、養成課程に入る理由を明確に記載しなければ通りませんので内容を充実させましょう。

面接審査

面接審査は、本当に入ってから継続できるのかという本気度がみられています。
社会人の大学院はお金は支払えてもその後継続して通うためには、関係者の説得や、日々の業務の調整など神経を使いますので、それに耐えられるだけのやる気があることが重要です。

まとめ:すぐに独立したいなら養成課程を選択肢に入れよう

診断士の登録には2種類の申請方法があります。

①2次試験を合格した後、実務補習を受けて登録する
②養成課程を修了して登録する

養成課程の特長は次の3点。

・中小企業大学校を始めとする、養成課程を修了するとMBAと中小企業診断士を同時に取得可能。
・申請すれば確実に入学できるわけではないが、本気度、時間、体力があれば入学可能性高い。
・2次試験を一度不合格になったら、勉強に1年費やすより養成課程に入学した方が時間効率が高い。

あなたの状況に応じて選択肢の一つとして入れておけるといいでしょう。

まずは、中小企業診断士に興味を持ったら勉強法を確認してみましょう。

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この記事を書いた人

2014年に25歳で中小企業診断士を取得し、企業内診断士として7年活動しています。
副業で企業支援14社、補助金申請8件、研究会活動、記事執筆等経験があります。
診断士の資格を取得することで社会人生活を豊かにするための、診断士受験のメリット、ノウハウを解説します。

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