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中小企業診断士合格体験記【初学者が2年がかりで社会人3年目に合格】

中小企業診断士の試験はどの程度勉強すれば合格できるの?
何から勉強すればいいの?

このような質問に回答するため実体験をまとめました。
実体験を参考にしていただければ幸いです。

目次

中小企業診断士合格体験記【初学者が2年がかりで社会人3年目で合格】

私が中小企業診断士を受けたときの体験を記します。

学習再開時の能力

保有資格

学習開始したときは資格は次の通りでした。
学生時代はあまり勉強していなかったので、勉強の仕方を理解していなかったです。

ビジネス実務法務検定3級 取得済
簿記3級 不合格

結構勉強してたのに簿記3級も取れない程の能力でした。

知識レベル

大学は経済学部だったので、マクロ経済、ミクロ経済、統計、簿記、ファイナンス、経営学、あたりは勉強していました。
勉強していたはずですが単位を取るので精一杯で特に身についていませんでした。

ぴよきち

診断士の勉強を始めてからはたまに、どこかで見たことある言葉だな~という程度です。

仕事

経営企画部門に所属していました。
会社の業績や決算書を分析することもありましたので、財務会計は有利になっていました。
勉強したことが実践で使える環境にありました。

勉強開始からの流れ

社会人になりたての7月に中小企業診断士を知り、その後勉強を開始しています。

2012年7月・・・中小企業診断士を知る。1次試験の前年の過去問を解答
2012年8月~2012年12月・・・年内は仕事関係の勉強に集中。
2013年1月・・・本格的に診断士勉強を開始(スタディング)
2013年2月・・・簿記の勉強をして簿記検定2級合格(独学)
2013年3月・・・診断士の学習再開、自宅で1次試験模試を受験
2013年5月・・・TACの1次試験直前講座を受講開始
2013年6月・・・全国1次試験模試
2013年8月・・・1次試験合格、TAC2次講座を受講
2013年10月・・・2次受験するも不合格CBAA(判定B)
2013年11月・・・勉強から離れて休憩
2013年12月・・・簿記1級の勉強開始
2014年3月・・・ビジネス会計検定1級受験(不合格)
2014年6月・・・簿記1級受験(不合格)
2014年7月・・・クレアールの2次通信講座を受講
2014年9月・・・TAC2次試験模試でA判定、クレアールの模試C判定、ふぞろいな合格答案を使って独学開始
2014年10月・・・2次試験合格AAAA(判定A)
2014年12月・・・2次試験口述試験合格

勉強時間

2013年1月~2013年10月 10か月 120時間×10か月=1,200時間
2013年12月~2014年6月 7か月 50時間×7か月=350時間
2014年7月~2014年10月 4か月 80時間×4か月4=320時間
合計 1,870時間

受験勉強中は会社には伝えていなかったので、会社の行事には全て参加していたので実際は1割程少ないです。

社会人1年目は朝5時に起きて出社前に2時間、夜に2時間程勉強していました。
社会人2年目からは朝起きれないことが続いてので夜型にシフトして、仕事終わりに3~4時間勉強していました。
土日は遊びに誘われなければ基本はカフェや自宅で勉強する日々でした。

勉強にかけたお金

スクロールできます
教材金額
市販テキスト約20,000円
スタディング約60,000円
TAC1次直前、2次講座約150,000円
クレアール通信約100,000円
ふぞろいな合格答案等テキスト約10,000円
模試×2回約10,000円
合計約350,000円
勉強にかけたお金

もっとかかっていたような気がしますが金額の記録はさすがに取っていなかったです、、。

当時からお金よりも時間が大事だと考えていたので、迷っている時間があったら動いて試して自分に合うものを探していました。

ぴよきち

結果的には全てに意味があり、この流れでできたから合格できたと考えています。

当時の詳細

受験勉強当時の実施していたことと、流れを記します。

2012年7月・・・中小企業診断士を知る。1次試験の前年の過去問を解答

会社では経営企画部門に所属していました。

会社経営の幅広い知識を身に付ける必要があったため、ネット検索したときに出てきたのが中小企業診断士でした。
これが私と診断士の初めての出会いでした。

知ってからはどのような試験なのかを知るために、1次試験の過去問1年分の冊子を購入して解答しました。
420点合格のうち280点程は取れました。結構日本語で解答できる問題もあったのと、マーク式のためあてずっぽうでも点数が積みあがった状態でした。

ぴよきち

当時は420点を取れることが重要だったので、自分の位置を確認するために解いていました。

2012年8月~2012年12月・・・年内は仕事関係の勉強に集中。

1次試験の問題を解答してからは、仕事が忙しくなり、仕事関係の勉強をしていました。
この期間は診断士からは離れていました。

ただ、仕事を通して決算書を読むことや、経理の知識は下地は徐々にできていました。

2013年1月・・・本格的に診断士勉強を開始(スタディング)

12月に市販のテキストと、スピード問題集を14冊購入して、勉強を開始しました。

テキストを読むだけでは理解が難しかったため、年末年始に調べて、スタディング(通勤講座)を活用して音声学習を開始しました。

知識を身に付けるために、仕事以外の空いている時間はほぼ聞き流して知識定着を狙いました。
同時にスピード問題集と過去問を解き始めていました。

2013年2月・・・簿記の勉強をして簿記検定2級合格(独学)

会社からの指示で簿記を取得しなければならなかったので、過去に不合格になった3級ではなく2級の取得を目指しました。
診断士の財務会計の知識レベルが簿記2級を超えているため、簿記2級を取っていれば他の受験生に優位に立てると考えたこともあります。

ぴよきち

1月後半から学習を始め、1か月で約150時間学習を行い、合格しました。

学習期間が短かったこともあり、過去問を徹底的に解けるようにするために、過去問中心の学習を行いました。
8月~12月の間に仕事関係の勉強で過去問を徹底的に解くことの重要性を学んだことが活きました。

2013年3月・・・診断士の学習再開、自宅で1次試験模試を受験

簿記の受験が終わり次第、診断士の学習を再開しました。
当時は、企業経営論、財務会計、経済学、運営管理の4科目を中心に学習しており、まだ未着手の科目が3科目残っていました。

知識が定着しない焦りもありましたが、自宅で受けられる模試を週末1日がかりで解答して、日曜日に解説の読み込みと振り返りを行いました。

この時点で、まだ覚えていない重要単語が多いこと、また学習進捗が良くないと感じました。
振り返ってみると1月と3月しか診断士の勉強はできていないので当たり前ですね。

重要単語は問題で出てきた単語を紙に書き出し、覚えるまで毎日隙間時間で復習していました。
スーツのポケットに入れて、通勤時間、トイレに行ったとき、寝る前等毎日何度も見ることで忘れないことを意識しました。

2013年5月・・・TACの1次試験直前講座を受講開始

3月に学習の進捗が悪いと感じていたので、4月にTACの1次試験直前講座を申し込みました。

今までテキストでの独学、スタディングを使っていて、知らない単語は減ってきていました。

ですが、問題を解くとなると、単語の意味だけでなく知識の繋がりが必要なため、つまづいていました。

ぴよきち

知識を忘れないようにするには、強制的にアウトプットが欲しかったので、直前講座は自分に合っていました。

直前講座は、毎週2科目の模擬試験を解答して解説を受けます。
1週間で2科目を本番さながらに勉強とテストを受け、4週間で7科目全てを学習することができます。

5~7月まで3か月で3回転と、6月の模擬試験の4回転を回すことができたことが知識定着に効果が高かったです。

2013年6月・・・全国1次試験模試

6月に模試を受験して、合格点には届かない370点程度の結果でした。

確実に解ける問題より、当日出たら解答できるかできないかで他の受験生と差が出る難易度の問題が多く出題されているため平均点は低くなります。

ぴよきち

ここで、2日間で本番と同じように試験を受ける訓練ができたことはよかったです。

2013年8月・・・1次試験合格、TAC2次講座を受講

8月本番では合格できました。
450点程度を取得できていました。

試験日の2~3日後には解答番号が出ていましたので、自己採点で合格を確信して2次試験の勉強を始めました。

2次試験も引き続きTACの講座を活用しました。

2013年10月・・・2次受験するも不合格CBAA(判定B)

2次試験の結果は不合格でした。

試験直後はもしかしたら合格しているのではないかと思っていましたが、模範解答と比べても少し外れた解答になっていたと思いました。

2013年11月・・・勉強から離れて休憩

11月は勉強から離れてしばらく放心状態でした。

2013年12月・・・簿記1級の勉強開始

1年後の診断士の2次試験に向けて勉強を始める気にはならなかったです。
そのため、別の勉強をすることで、勉強する習慣と知識を保つことにして簿記1級を開始しました。

診断士2次試験では事例4が簿記1級の知識を使う問題がでるので、簿記1級を理解しておくことは有利になると思っていました。

2014年3月・・・ビジネス会計検定1級受験(不合格)

ビジネス会計検定という資格があり、会計の知識を広く身に付けるために受験しました。
記述式ということで診断士試験と似ているところがあるのですが、勉強不足で不合格でした。

2014年6月・・・簿記1級受験(不合格)

6月に簿記1級を受験しました。
年度初めは仕事が忙しくなっていて、思うように学習時間が取れなかったこともあり不合格でした。

ぴよきち

ここで財務会計の知識は十分刷り込まれていたため、診断士の2次試験勉強を開始しました。

2014年7月・・・クレアールの2次通信講座を受講

通学型の講座は取っていませんでした。
1年目に試験に不合格になった理由を考えると、TACの問題に慣れてしまっていたという考えがあったためです。
このころは過去問を中心にクレアールの問題は初見の問題数を稼ぐために使用しました。

2014年9月・・・TAC2次試験模試でA判定、クレアールの模試C判定、ふぞろいな合格答案を使って独学開始

TACの2次試験模試はA判定、クレアールはC判定となりました。
問題によってまだバラつきがある状態でした。

このころに合格者たちが合格者と不合格者の解答を集計して作った「ふぞろいな合格答案」という冊子を活用してみました。

合格者と不合格者の解答の違いや、合格者が丁寧に点数になりそうな根拠を解答にちりばめているということに気づけました。

ぴよきち

このタイミングで気付けたことが後の合格に大きな力となりました。

ここで、TACの問題は解けるのに、本番の問題は解けないという理由が自分の中では鮮明になりました。

資格の学校が作った問題は、何かの解答の根拠を問題文に入れる必要があります。
そのため、解くときに文章を読めば答えのヒントが見つかります。
一方、本番の試験(過去問)は課題は問題文に載っていても、解答のヒントになることは直接的には書かれていません。

そのため、自分の頭のなかの知識から複数の可能性を引き出して、その中から適切な解答を導く必要があるということに気づきました。

ここからは、本番の試験1か月前程でしたが、過去問を解くとともに、重要な単語(例えば、人的資源管理、プロモーション)という言葉が出た時に関連する言葉を自分の頭の中に複数想起できる練習をしました。

具体的には、重要な単語から、関連する言葉を紙に書き出して関連付けることをしていました。

2014年10月・・・2次試験合格AAAA(判定A)

2次試験本番では大きなミスなく、全ての問題に最低限は解答することができ、A判定を得ることができました。
本番当日の夜には、再現答案を作成していました。

ぴよきち

再現性のある解答を思い出して書けることも頭の整理ができている証拠となります。

2014年12月・・・2次試験口述試験合格

2次試験の筆記試験を合格後に口述試験を受け、見事合格しました。

まとめ

常に合格するために必要な能力と、現在の自分の能力の差を測るように心がけていました。
学習計画を立てていても、1か月ごとには自分の能力と比較して計画を練り直して行動を変えられるようにしていました。

2年間という受験期間は長く感じましたがとても充実した期間であり、学習方法が身に付いた時期でもあります。

最初の知識インプットの時間が短くて済んだことで1次試験に間に合ったので、スタディングや、TAC講座は私にとっては重要な学習方法となりました。

ぴよきち

最初に多くの受験生がつまづくところが、知識をインプットしきれず1次試験の受験に辿り着けないことです。

診断士に興味を持った人は、まずはスタディングで知識インプットをしてから1次試験の受験を考えてみましょう。

調べた後にすぐに一歩踏み出せる人が合格を手に入れられますので頑張りましょう!

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この記事を書いた人

2014年に25歳で中小企業診断士を取得し、企業内診断士として7年活動しています。
副業で企業支援14社、補助金申請8件、研究会活動、記事執筆等経験があります。
診断士の資格を取得することで社会人生活を豊かにするための、診断士受験のメリット、ノウハウを解説します。

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