MENU

中小企業診断士取得後は受験時代より忙しい【人脈形成・転職・副業・開業】

中小企業診断士を取得した後は何ができるの?
資格取得後の姿を想像したい

このような悩みに回答していきます。

目次

所属先

中小企業診断協会へ入会

各県単位で診断協会が存在します。
診断士協会に入ると年間行事の参加案内等、診断士活動の基盤を作る情報提供があります。
一方で5万円程の年会費がかかります。

次の人には入会をオススメします。

診断士を取得してすぐの人
研究会活動
協会からの仕事の案件をもらう
診断士更新の案内をもらう
人脈を増やしたい
診断士バッジが貸与される

私は5年間で大阪と東京の診断協会入会していました。
4月には新歓のイベントが実施され、様々な研究会や活動の案内が受けられます。
診断士になりたての人、診断士活動を活発にしていきたいという人は参加して様々な活動を伺う機会にできます。

多くの人が複数の研究会に一度参加して自分がやりたいことができそうか確認してから入会されています。

ぴよきち

新たな出会いがあると嬉しいですね。

※大阪と東京の違い
東京の方が圧倒的に人数が多いです。
大阪の協会でも1000人程度活動していますが、東京は4倍ほどの人数がいて、複数の地区に分かれています。
職場や家に近いところに参加する人もいれば、中央部という一番人数が多い協会に参加されている人もいます。

雰囲気は、東京の方が独立や副業のために活動している人が多い印象があります。
一方大阪は独立している人もいれば、企業内で「スキルアップ」や「やりがい」のために活動している人も多いです。

大阪は、「中小企業診断協会」と、「中小企業診断士会」というものがあります。
協会は独立診断士と企業内診断士が共存しています。
士会は独立診断士であることが条件となっているため、活動している人の属性に違いがあります。

大阪、東京どちらも良し悪しがあるので、興味がある人は両方関わってみるのもよいでしょう。

研究会活動

協会には様々な研究会活動があります。

・独立に向けた準備をする研究会
・仕事のスキルアップを目指す研究会
・飲食店等の業界に特化した研究会
・新しいビジネスを学ぶ研究会 等々

独立のためにスキルアップする人や、本業の知識を共有し合うなど各診断士が自分の強みを活かしたり、新たな強みを手に入れるために活動しています。

1か月に1~4回程の活動が標準的です。
活発な研究会ではプロジェクト型で企業診断案件を対応しているため、日常的にメンバーと連絡を取り活動しているケースもあります。

また、複数の研究会に参加している人もいますので、自分に合った活動を探してみましょう。

目的次第ですが、活動のポイントは、セミナー形式で座学を受けるだけよりも、自分が頭と手を動かして実際に支援を行ったり、セミナーで講師側に回る経験を積むことです。
研究会の活動は安全な場で実践経験を積めることが特長です。

そこから仕事に繋がるケースもあるでしょう。

診断士の有志団体活動

青年部

協会には研究会とは別に有志団体があります。
若手診断士(40歳前後の年齢制限と、診断士取得後5年間等)の集まりである青年部というものがあります。
全国の比較的主要都市の協会には存在します。

月1回程度のペースでイベントが実施されます。
働き盛りの年代のため活発な意見交換ができることも特長です。

有志団体

協会とは関係なく知り合った診断士同士で活動を行っている人たちもいます。
協会の研究会といったオープンな集まりではなく、クローズドな集まりになります。

協会の活動は年間報告等が必要になります。
有志活動では報告が必要ない代わりに、自分たちで書籍の執筆や診断先への報告会を行っています。

最初から気の合う仲間はできないので、最初はオープンな活動に参加して知り合いを増やしていくことがよいでしょう。

部活

中小企業診断士を中心とした部活のような集まりがあります。
飲み会、登山、ランニング、サッカー等々。

診断士のオフの集まりで気の合う仲間を作れるのもよいでしょう。
部活の活動で出会った人と一緒に仕事をすることもよくあります。
人となりがわかっているため仕事をするときも安心できますね。

診断士の繋がりは仕事だけだという考えの人からは、せっかく診断士を取得したのに遊んでいる意味が分からないという意見を頂くことがあります。

ぴよきち

私は、診断士取得や仕事、部活への参加も人生を豊かにする手段の一つなので、自分が楽しいと思うことをする方が大事だと思っています。

本業の変化

診断士を取得してスキルアップすることで本業にも影響が出てきます。

既存部署での質向上

既存部署の仕事の質が高まります。
経営全体視点が持てたり、仕事の改善活動の知識を学んでいるため、仕事の改善方法や新たな提案が思いつくようになります。
自信が持てることで提案にも力強さが出るでしょう。

分析思考、課題の整理、課題に対する施策等を2次試験や実務補習で身に付けたことが役立ちます。

自分の強みを伸ばすために自部署の仕事をより深く理解して、中小企業支援にどのように転用すればよいかと考えられれば副業、独立の際の自分のコンサルのコンテンツにすることができます。

部署異動

本業の部署異動にもつながる可能性が高まります。
診断士取得により、経営企画部門、事業戦略の立案、新規事業開発といった戦略的な部署や、子会社の経営等に、異動されるケースがあります。

転職

診断士を取得したことで転職する人もいます。

コンサルティング会社へ転職する人や、事業会社の経営企画部門へ移動する人など様々です。
20代で経験が浅い場合はコンサルティング会社へ転職してコンサルノウハウを身に付けることは将来の独立に向けて有効でしょう。
コンサルティング会社への転職は、ハードワークの場合も多いですが、年収アップの可能性は高いです。

資格の学校へ通っていた人は資格の学校の講師になる人もいます。
毎日ではないため副業、兼業として講師業をされている人がいます。
多くの診断士の繋がりができたり、教えるために最新の情報に触れ続けるということも知識のメンテナンスによいことです。

ぴよきち

診断士仲間と話しているとやりたいことが明確になります

独立開業

独立して開業される人もいます。

2016年の中小企業診断士のアンケートでは、
47.0%の人がプロコン診断士(独立、コンサル会社勤務含む)となっています。
その他の企業内診断士の中の41.4%の人が独立開業を予定しています。

合わせるとおよそ60%程度の人が独立している、もしくは今後独立を考えているという割合になります。

中小企業診断協会ホームページ(アンケート結果)

今後は、働き方改革で副業が推奨されていますので、独立でなくても副業開業という働き方も増えていくでしょう。
私もそのうちの一人です。

副業

副業としてはセミナー講師、診断業務、執筆活動、企業支援等があります。

セミナー講師

知識補充のセミナー講師や、診断士向けのスキルアップセミナー(法律、補助金情報、業界知識、実務経験、集客方法、コンサルスキルアップ等)があります。

1回のセミナーでは数万円が得られます。
1度自分のコンテンツを作れば、2回目以降は改善を繰り返すことで対応できますので、自分のコンテンツ(強み)がある人はチャレンジしてみましょう。

将来独立する際も、企業向けのセミナーを行い、見込客を発掘することもできます。

ぴよきち

実践経験は貴重な情報なので集客効果が高いです

診断業務

診断業務は定期的な経営指導や、スポット案件としての売上拡大策や商品開発、補助金申請、プロモーションの改善等様々です。

副業としては補助金申請の支援が機会としては多いです。
継続して、「ものづくり補助金」や「小規模事業者持続化補助金」などがあります。

また直近では「事業再構築補助金」があり、中小企業診断士の需要が高まっています。
補助金申請の目的として、診断士のような支援者と伴走して事業計画を作成することと方針が出されています。

相場は補助金額の5~10%程度を成果報酬としているケースが多いので、1件採択されれば10万円~300万円程の収入になります。

ぴよきち

副業でも数件担当すれば年間100万円は超えてきます。

執筆活動

協会の会報や雑誌への投稿、書籍の出版等があります。

自分の活動を整理して投稿することになりますので、執筆の前には研究会活動や診断業務等を行うことが執筆内容に繋がります。
活動をするなかで、執筆経験がある人がいると声がかかりやすくなりますので、声がかかったときはぜひチャレンジしてみましょう。

企業支援

個人事業主として独立、副業をしていることを友人に話しておくと業務の協力依頼を頂けることがあります。

プロジェクトの支援業務や、助成金の申請サポートなど様々な声がかかるようになるでしょう。

さらなるスキルアップ

診断士の資格取得後には、他にもスキルアップの場があります。

先輩診断士に学ぶ

診断士の集まりにいくと先輩の診断士の方々にである機会が増えます。

診断士という職業柄人に説明したり、教える、話すということが好きな人が多いように感じます。
懇親の場で学ぶことや、実務を伴走してもらい経験を積むことができます。
実務補習で担当の先生になった方から学ぶ人も多いです。

セミナー

診断協会が開催するセミナーを中心として、診断士資格更新のための知識補充の場があります。

その他、学ぶことが好きな診断士が多いため知り合いが増えるとセミナーの案内も増えます。
自分が気になったものに参加するのもよいでしょう。

活動頻度

これだけの活動をどれくらいの頻度で行っているのか気になる人向けに説明します。

独立、企業内関わらずこれらの活動は平日の夜、土日が中心となります。
研究会は平日の夜19時、20時あたりから1~2時間といったところです。
診断活動になると、1週間に1回程度打合せを行い、個人の作業を平日の空いた時間に行っておくという流れになります。
補助金の申請では締め切りがあるので、締め切り前には毎日3~4時間程作業に充てないといけないときもあります。

副業として活動する場合は、体調を崩さないように本業で残業しないように仕事を早く終わらせたり、業務を効率的に遂行できるスキルアップが必要になってきます。

私は副業の業務時間が増えても、本業とは異なる業務になるため気分転換になるので同じ時間業務をしていても、疲れ具合が違います。

ぴよきち

診断士の受験勉強してたときより忙しくなったな

まとめ

診断士取得後の所属先は次のところがあります。

中小企業診断協会
診断士の有志団体活動
部活

本業での変化は次のことがあります。

既存部署での質向上
部署異動
転職
独立開業

副業する場合は次の内容があります。

セミナー講師
診断業務
執筆活動
企業支援

さらなるスキルアップ方法は次の方法があります。

先輩診断士に学ぶ
セミナー

活動頻度は自分がやりたいことによりますが体調を崩さぬよう健康第一で楽しみながらチャレンジしましょう!

中小企業診断士が面白いと感じた人は、スタディングで勉強を始めましょう。
今すぐ始めることが一番の資格取得の近道です。

ぴよきち

勉強法を知りたい人はこちらの勉強法まとめ記事をご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2014年に25歳で中小企業診断士を取得し、企業内診断士として7年活動しています。
副業で企業支援14社、補助金申請8件、研究会活動、記事執筆等経験があります。
診断士の資格を取得することで社会人生活を豊かにするための、診断士受験のメリット、ノウハウを解説します。

目次