・わからない問題がでてきてあきらめてしまう
・同じ問題を一日中考えている
中小企業診断士の勉強をする中でこのようなことはありませんか?
過去問等の問題でわからない問題が出てきて止まってしまう人向けに回転数を意識した勉強法をご紹介します。

回転数を意識した勉強法

過去問は1回解くだけで終わってしまうのではなく、3~5回は解きなおすことをオススメしています。
同じ問題でも何度も解くことで、毎回違った気づきが得られます。
なぜ何度も解く必要があるのか?
①1回では覚えきれない
問題を1回解くだけでは覚えきれないからです。
②2回目以降に理解できることもある
また、1回解いた時に、どれだけ解説を読んでも理解できないこともあると思います。
その場合でも、2回目以降に問題を解いた時に理解できることもあります。
他の分野の問題を解くことで、知識と経験値がたまったことで解答が理解できることがあります。
③気付かなかった補足に気付ける
1回目には問題の解答を理解したとして、2回目に解答を見た時には、解き方は理解しているため、その時に目に入らなかった補足事項が頭に入るようになります。
何回転すればよいのか?
世の中には、3回転、5回転、7回転、、、など何回転という勉強法がありますが、本質は一度では理解できないから、何度も問題をやり直そうということだと思っています。
私もいくつかの書籍を読みましたが、回転数には上限はないと考えています。
最低3回転はできるとよいですが、試験期間とのバランスでそれ以上は判断しましょう。
理想の進め方は次の流れです。
・ 1回転目:わからない問題を理解
・ 2回転目:1回転目にわからなかった問題が解けることの確認
・ 3回転目:3回転しても解けない問題を重点的に学習(以降3回転目を繰り返し)
回転勉強法を進める際に注意すること
①回転数が目的になる
回転数を意識しすぎて、問題を解いた後に復習する時間を取らないことに陥らないことです。
あくまでも回転数は手段となります。
まずは、復習する時間を確保したうえで回数を重ねましょう。
②問題を覚えていた知識で答える
問題の解答を覚えたがゆえに、覚えている知識で問題を解いてしまわないことです。
例えば、3番の答えはBである。と覚えてしまうことです。
これは、問題が解けるようになったのではなく、問題の答えを覚えているだけなので注意しましょう。
考え方の流れを解答通りに導きだせるようにしましょう。(←これは覚えられるならOK)
具体的な勉強方法
まずは、過去問や練習問題を解き、解答とテキストで確認します。
理解して正解した問題は〇、理解が浅いけど正解した問題は△、不正解は✕と明確にします。
2回転目は、△と✕の問題を重点的に解き、理解して正解できる問題を増やしていきます。
どうしてもわからない問題は飛ばしてOK

過去問でわからない問題が出てきたときは、回転数を上げるために、固執せずに次の問題に取り組んだ方がよいときがあります。
できるだけ、何度も問題にあたっていきましょう。
わからない問題を飛ばすとは?
問題を飛ばすとは、いくら解説を読んでも理解できない場合に、理解していなくてもよいのでほっておくことを指しています。
問題を飛ばして大丈夫なのか?
①何度か解いているうちに理解できることがある
何度か問題を解いているときにできるようになってくるからOKです。
その問題だけでなく、他の問題の知識がつくことで理解が深まる場合もあります。
②その問題が重要ではない場合がある
そもそもその問題が重要ではない場合もあります。
めったに出ない問題がまれに紛れ込んでいることがあります。
出題側もそのような問題は何度も出題しないので、覚えないと割り切ることも大事です。
(通学している場合は、先生に聞けるとよいですね)
飛ばすと決める判断軸を作っておこう
例えば、1時間程その問題を解こうとしていろいろ調べるけど、全く理解できない場合は飛ばす等の判断軸です。
少しずつ紐解いているなら、その間続けてもよいですが、調べてもどこに何が書いてあるかすらよくわからないような時は、飛ばしてしまったほうが良いと思います。
例
・ 1時間調べるけどわからない → 飛ばす
・ 紐解いている途中 → 継続
まとめ
今回は回転勉強法を解説しました。
回転勉強法を推奨する理由は次の3点です。
①1回では覚えきれない
②2回目以降に理解できることもある
③気付かなかった補足に気付ける
気を付けることは次の2点です。
①回転数が目的になる
②問題を覚えていた知識で答える
どうしてもわからない問題が出てきたら一旦飛ばして先に進みましょう
①何度か解いているうちに理解できることがある
②その問題が重要ではない場合がある


