資格勉強でテキストはどのように使うのがよいのか?
テキストでのインプットよりアウトプットが大事です。
まずは、このようなことで悩んだことがある人向けに、テキストの使い方を解説します。
・ 最初のページから進めていくと途方にくれる
・ 最後までたどり着かず結局全範囲を終えられない
・ 最後までたどり着いたころには最初の内容を忘れている
・ 勉強はテキストを終えてからじゃないと進みたくない

テキストは読んだらダメ
まず、資格勉強に使用するテキストは分量が多く、全ての内容を覚えることは難しいです。
そのため、せっかく勉強を進めても頭に残っていないということが起きてしまいます。
オススメは、問題で問われているところを確認するためにテキストを活用する方法です。
国語の辞書や、英語の辞書でも、文章を読んでいるときにわからない時に使いますよね。(中には辞書を読むことが好きな人もいるかもしれませんが。)
そうすると、問題を解くために必要な知識を、テキストで覚えることができます。
問題で出てくる箇所が、テキストの重要な箇所で、覚えるべきところとなります。
必要な箇所には、自分の理解をメモ書きしたり、実務での具体例(自分がイメージしやすいもの)を書き込んだりして、自分だけのテキストを作るのがよいです。
勉強が終わったら売りたいからきれいに使いたい人もいるかもしれませんが、一番の目的は試験に受かることなので、試験に受かるために使うことが優先すべきだと思います。
テキストの全ての範囲を覚えなくてよいのか?
テキストの全ての範囲を覚える必要はありません。
テキストはあくまでも、試験の全ての範囲であって、その中には、よく出る範囲と、めったに出ない範囲があります。
その中で、よく出題される範囲から覚えることが大切です。
もちろん、余力がある場合は、隅々まで覚えてもよいと思います。
ただし、隅々まで覚えるよりも前に、何度も問題を繰り返し解き、確実に取れる問題の正答率を高めるということが大切です。
最初のインプットは流し読みだけでよい
最初はどのようにテキストを使えばよいかというと、最初はどのようなことが学習内容になっているのかを把握するために、流し読みしていくのがよいと思います。
分量や試験までの勉強期間に合わせることになると思いますが、最初のインプットの時間はできるだけ短縮することがよいです。
手に入るなら薄いテキストから始めよう
せっかくなら気合を入れて分厚いテキストを覚えようと思う人もいると思います。
ですが、まずは全体像を把握することが大事なので、薄いテキストがあれば活用することをオススメします。
テキストが薄いということは、出版している会社も本当に頻出かつ中心となる知識に絞って、簡潔に解説しているので、問題に出やすい範囲を中心に覚えることができます。
私は、中小企業診断士の勉強の際は、最初は音声を活用した通信講座を活用してインプットをしました。
その後、問題を多く解くために、通学型の勉強に切り替えました。
ここで、企業経営の知識がゼロのところから、音声を活用することで広く浅くでも一気に全体像をインプットできたことがよかったと思います。
その後は、過去問を解き、わからない箇所は解答の解説を読み、詳細はテキストで確認するという勉強を行いました。
アウトプットを中心としたインプット法

テキストを読み進めるインプット方法よりも、何かを解決するために情報を理解して取捨選択して情報整理する作業(アウトプットするためのインプット)が大事で効率的です。
資格勉強におけるアウトプットとは?
本記事でのアウトプットとは、以下の行為を指します。
・ 問題を解くときに知識を引き出す
・ 問題を解くときに計算する
・ 覚えていることを文字に起こす
この時には、様々な頭の中の引き出しを開けていて、一番記憶に残るタイミングです。
テキストを見てインプットすることとは何が違うのか?
普通にインプットしてたら読み物として読んでしまうことがあると思います。
一方、アウトプットするときは知りたい対象を絞って、問題解くために必要な情報を調べるように思考が働いています。
この、必要な情報に絞って、テキストを読むことが大切です。
自分の頭で、問題を解くために情報整理しながら読む作業が覚えやすくなります。
身近な具体例
①簿記2級の例
減価償却の問題でわからないときに、以下のうち自分が知りたい内容に集中してテキストを見ることで頭に残ると思います。
テキストを前から読み始めると、この内容を全て頭に入れる必要があるため効率が悪くなります。
②日常生活で居酒屋を探す時の例
地域のオススメ飲食店をだらだらと見ていても結局どこがよいか選べないので、以下のような、気になっている優先ポイントがあるから情報を取捨選択できることと似ていると思っています。
テキストでのインプットの注意点
注意点は、気になるところを読みすぎないことです。
問題を解く
→わからないところをテキストを読む
→テキストで気になったところを読む
→テキストで気になったところを読む
→テキストで・・・
このようになると、後半は問題を解くために必要な知識ではなく、気になったところを読んでいるだけで、問題を解くことに直結しません。
問題を解くために必要な知識を知るための確認と分けておいた方がよいですが、知的好奇心があるとついつい読んでしまいます。
楽しくなって読むことはよいと思いますので、時間がないときは気を付けておこうくらいでよいです。
私は、中小企業診断士の勉強の時は、問題を解いた後に時間をかけていました。
例えば、1時間問題を解いた後、2~3時間程答えを確認しながらテキストで理解を深めました。
まとめ
以下の2点が重要です。
・ テキストは可能な限り薄いものにして勉強初期は頻出範囲の全体像を理解する。
・ テキストは読むのではなく、問題を解くことに必要な箇所だけ読む
テキスト中心ではなく、問題を解く(実践の)ための知識の身に付け方をして効率よく学習していきましょう!


